視線が怖い

内気や口下手の人は、大勢の前で話すとき、見られるのが怖いと言います。視線が気になってしまい、話すことに集中できないと…。反対に、強気な人や話上手な人の共通する特徴は、目の前にいる大勢の人と一度に話そうとしないことです。言い換えると、目の前のひとりひとりと対話をするように話すわけです。

「フローティングアイ」という言葉を聞いたことがありますか?

人は何十人という聴衆の目を一度に見ることはできません。全員の目を見ようとすると、漂ってしまったよう目つきになるのが、まさに「フローティングアイ」なのです。よく「話をするときは、相手の目を見て話せ」といいますが、こうなってしまうと、まったくの逆効果です。

「内気ではない人」「口下手ではない人」は、1人だけの目を見て話しているのです。
その結果、大勢の人前にいるという意識が薄まります。

内気な人や口下手な人は、多くの人に見られていることに、何らかの恐怖感に近いものを感じてしまいます。相手が大勢いても、親しい友人ばかりだと、口下手になるなんてことはありませんが、知らない人の前になると「見られている」ということを意識しすぎて緊張して口下手になってしまうわけです。

よく「聞いている人をカボチャだと思って話すと効果がある」という少々乱暴な口下手改善法を耳にします。しかし、人間なのですから、多くの人の目があるというだけで緊張して、口下手になってしまうわけです。

しかし結局は、どんなに多くの聞き手がいても、私たちは「1人」しか見れません。
実は、1対1のコミュニケーションがたくさん集まったのがスピーチだったのです。

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